focus on 055
こんにちは。こんなに早く更新できるとは思っていなかったので、なんとなく自分でも満ち足りた気分になっています。本日は『focus on』の55番目『寄り添って』をアップしました。
この話はいつもの『focus on』と違って、ついのべの内容を引き延ばすのではなく、それを踏まえての和美という女性を描きました。ついのべと今回の書下ろしと、両方から彼女を感じ取ってほしいです。
どうしても忘れられない気持ちがふとした瞬間に思い出されます。忘れたくても忘れられない、辛く、冷たく、刺さった想いが私の頭を支配します。どうしようもなく、涙が出ます。止めてください。優しくハンカチを差し出してください。隣にいて、それだけでいいから。 #twnovel
— 篠崎春菜 (@shinozakiH_180) 2017年7月21日
focus on 和美
この話を書く上で、彼女は今まで書いた誰よりも普通の人でなければなりませんでした。彼女には彼女しか知らない経験と気持ちがあって、それを乗り越えて今の彼女がある。誰にでも言えるそのことを表現するなら、彼女は普通であってほしかった。人並の苦い経験と、幸せな経験と、成長をしてきた人であってほしかった。そしてそれを踏まえて、特別なほど穏やかな人になれたのだと、そういう人であるように。