focus on 057
お久しぶりです。春菜です。本日は『focus on』57番目の作品、『口紅』をアップしました。人に口紅を施してもらうというのは、どこか艶やかなものを感じますね。
今回のお話は少し身分に差のある二人のお話。けれど身分がどうしても二人を阻んでいるというわけではなく、二人が二人とも、今を惜しんでいる様子を描きました。仄かに潜む依存とずるさを感じていただければ幸いです。
唇をなぞる口紅を鏡越しにじっと見つめている。私の頬を優しく支えて唇に色を挿す、貴方の真剣な眼差しと、繊細な指を愛おしく思う。貴方によって、私は美しくなる。そして、貴方によって、私は愛らしくなる。満足そうな貴方の顔を見て、私は今日も、自分はいい女なのだと錯覚する。 #twnovel
— 篠崎春菜 (@shinozakiH_180) 2017年9月6日