180°→memo

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1月読んだ本から一冊

 HEROさんと朽葉屋周太郎さんのお二人が好きで、ずっと買おうと思っていた小説でした。
 「おちゃらけ王」を読んでいたので、その印象を強く持って読み始めましたがまったく違う感じでした。けれど朽葉屋周太郎さんの読みやすくテンポの良い文章はしっかりあって、それが心地よかったです。
 小学生の少年と高校生の少女の関係と話の進み方。一気に読んでしまってから、不思議な読後感を覚えて珍しく余韻に浸りました。マイペースというか、すがすがしくぶっとんでいるというか、乾いているのに湿った感じの不思議な少女に注視して読んでいた気がします。少年の、子供らしく、単純で、けれど大人ぶっているようなところも可愛かったです。
 結末を経て、これからどうして生きていくのか。その先が気になるような作品でした。

 今月紹介する本ですが、朽葉屋周太郎さんの作品です。以前に「おちゃらけ王」を紹介したので、二作目ですね。独特の雰囲気を持つ作品ですので、機会があれば是非読んでみてほしいです。